「Apple Watch Series 5」の選び方。素材・サイズ・GPSとCellularなどの要素を比較。

Gadget

2019年9月20日に「Apple Watch Series 5」が発売されましたね。

Apple Watchはラインナップが多く「ケースの素材は4種類あるけどどれがいいか」「サイズは40mmと44mmどちらがいいか」「Cellularは必要か」など悩む要素が多いです。

自分で「Apple Watch Series 4」を一年弱使用してきた経験を踏まえ、各モデルの特徴を見ながらどれを選ぶべきかまとめてみます。

スポンサーリンク

各モデルのスペック一覧

まずは「Apple Watch Series 5」で購入できるモデルの一覧表です。

ケース素材 通信方式 ディスプレイ素材 重量 価格 (税別) カラーラインナップ
40mm 44mm 40mm 44mm
アルミニウム GPS
Ion-Xガラス
(強化ガラス)
30.8 g 36.5 g ¥42,800 ¥45,800 シルバー / スペースグレイ / ゴールド
GPS + Cellular ¥53,800 ¥56,800 シルバー / スペースグレイ / ゴールド
ステンレススチール サファイアクリスタル 40.6 g 47.8 g ¥72,800 ¥77,800 シルバー / スペースグレイ (DLC) / ゴールド (PVD)
チタニウム 35.1 g 41.7 g ¥82,800 ¥87,800 チタニウム / スペースブラック
セラミック 39.7 g 46.7 g ¥133,800 ¥138,800 ホワイト

価格は一番安いバンド(スポーツバンド・スポーツループ)を選んだ場合になっています。

ちなみに他のバンドを選んだ場合は表の価格に対し以下の通りに価格上昇。

  • モダンバックル(+¥11,000 )
  • ミラネーゼループ(+¥5,000)
  • リンクブレスレット(+¥33,000)
  • スペースブラックリンクブレスレット(+¥44,000)

この表を元に細かい部分について考えていきます。

ケース素材

「Apple Watch Series 5」では「Apple Watch Series 4」までのアルミニウムステンレススチールに加え、チタニウムセラミックが追加され計4種類になりました。

「Apple Watch Series 5」のケース素材一覧
「Apple Watch Series 5」のケース素材一覧

質感としてはアルミニウムがつや消しで落ち着いた色合い、ステンレススチールが鏡面加工で光沢感があり、チタニウムはつや消しでアルミニウムよりも金属感や重厚感がある感じ。セラミックは純白。

素材に関しては所有欲や 色味・質感の好みなどがウェイトを占める部分なので一概には言えませんが、その中でも機能的な部分の違いとして、ディスプレイ素材重量があります。

ディスプレイ素材

ディスプレイの素材はケースの素材ごとに違っており、アルミニウムが「Ion-Xガラス(強化ガラス)」、ステンレス・チタニウム・セラミックが「サファイアクリスタル」になっています。

Apple Watchはあまり落とすということはないですが、手首につけてる以上どこかにぶつけたり擦れたりする危険性はそこそこあるので、できれば「サファイアクリスタル」にしたほうが安心感はあります。

ただ結構な価格差があることも事実で、つくかどうかもわからない傷のために最低でも3万以上もの金額をプラスして購入すべきかと考えると微妙なところ。

Apple Watch自体が最近だと1年に1回モデルチェンジされていることもあり、その価格差分を次のモデルに回して「Ion-Xガラス」にしておくという考え方もありでしょう。

ちなみに「Ion-Xガラス」にして別途サードパーティ製のケースを付ければいい・液晶保護フィルムを貼ればいいと最初は考えるのですが、実際使っていくと結局裸運用になりがちです。

ケースを付けると操作性も視認性も落ちて野暮ったくなりますし、液晶保護フィルムは袖に引っかかったりして剥がれやすかったりします。

重量

上の表を見てもらうと分かる通りですが、アルミニウムが一番軽く、ステンレスが一番重くなっています。

アルミニウムは素材的な軽さに加え「Ion-Xガラス」が「サファイアクリスタル」よりも軽いことにより、かなり軽量です。

普通の腕時計に比べるとどれも軽い部類に入るので、あまり気にしなくてもいいかもしれませんが、普段から身につけるものなのでやはり軽いに越したことはないです。

「GPS」 or 「GPS + Cellular」

まず前提として、Cellularに対応していないGPSモデルがあるのはアルミニウムモデルだけです。

なので「アルミニウムにするけどCellularが必要か迷う」という人や「Cellularが必要ないならアルミニウムのGPSが一番安いのでそれにする」という人向けの話しになりますが、結論から言うとCellularは必要ありません

主な理由は

  • iPhoneを持ち歩かずにApple Watchだけ付けて出かけるというシチュエーションが基本的にない
  • もし上記の状態で通信環境のないApple Watch単体でもApple Payは使える

の2点です。特に2点目は誤解してる人がいると思うのですが、通信環境がなくてもApple Payは使えます。iDでもQUICPayでもエクスプレスカードにしているSuicaでも問題ありません。

CellularのメリットはiPhoneのない状態でネットワーク通信が必要なこと(電話・メールやメッセージアプリ・Apple Musicなどのストリーミング再生・地図・天気予報など)を出来ることにありますが、Apple Watch単体で通信できないと困ることは基本的にないです。

本体価格は高くなり、もしCellularとして使う場合は別途月額がかかり、しかも単体通信時はバッテリーの減りも速い。

しかもそもそも契約できるのは3大キャリア(Docomo・au・Softbank)のみなので、MVNOで契約している人はCellular対応モデルを買っても単体通信は使えません。

Apple Watch - 通信事業者
Apple Watch Cellularモデルなら、Apple Watchだけを身につけて出かけても、電話をかけたり、メッセージを受け取ったり、音楽をストリーミングで楽しむことができます。ここでは、Apple Watchがあなたの国のネットワークに対応しているかどうかを確認できます。

アルミニウムケースを選ぶ場合に限った話ではありますが、わざわざCellular付きモデルを選ぶ必要性は個人的にはないと思います。

外観上の違い

機能面以外にDigital Crownの見た目に違いがあり、GPSモデルは単色なのに対し、GPS + Cellularモデルは赤色の枠がついています。

「Apple Watch Series 5」Digital Crownの外観上の違い
「Digital Crown」の見た目

つまりアルミニウムのGPSモデル以外は全て赤色の枠がついたDigital Crownということ。

人それぞれだと思いますが、自分はこの赤色の装飾は好きではないので無いほうが嬉しいです。

「40mm」 or 「44mm」

「Apple Watch Series 5」のケースサイズ

ディスプレイの大きさに関しては「自分の手首に合ったサイズを選ぶ」というのが一番大事です。

よく「表示領域が大きいほうがいい」という理由で44mmにすべきという意見を見ますが、Apple Watchの傾向としてディスプレイを注視することは少ないです。

メッセージや通知等が来た際、Digital Crownを回さずとも表示される情報が多いというのはありますが、結局通知が来てApple Watchでチラッと見て「ちゃんと読んだりアクションする必要があるな」と思ったらiPhoneを開きますし、そもそもDigital Crownでちょっとスクロールするくらい大した手間じゃありません。

それよりもApple Watchを活かすためには「基本常時付けておく」ということの方が大事で、無理して44mmを買って手首に合わずストレスを感じたりする方がよっぽど勿体ないです。

あと40mmとはいえ、Series 3以前と違ってSeries 4以降はベゼルも少なくディスプレイ一杯に表示領域があるため、情報の表示量や視認性も申し分ありません。

自分だったらどれを選ぶか

細かい部分を個別にみてきましたが、それを踏まえて自分だったら「アルミニウム / 40mm / GPSモデル」という最安値のモデルを選びます。色は好みでスペースグレイ。

以下理由

  • ケース素材: 「ステンレス」は光沢感が嫌いだし重いので没。「チタニウム」は魅力的だが価格が高いのと、スペースブラックが濃い黒で色的に重めなので没。「セラミック」は富豪じゃないので没。「アルミニウム」はつや消しで落ち着いてて軽くて安くていいこと尽くめ。
  • 40mm or 44mm: 手首が細めなので40mm。
  • GPS or GPS + Cellular: そもそもMVNOなので契約自体出来ない。仮に契約できるとしてもCellularにそこまで価値を見いだせないし、1万円多くだしてDigital Crownに余計な赤枠がつくのが嫌。

他のSeriesと比較して

Apple Watch Series 3

現在「Apple Watch Series 5」と併売されている唯一のモデルです。

魅力はなんと言っても安さ。最安で¥19,800 (税別) から購入することが出来ます。

劣る点としてはチップがS3なのでひとつひとつの動作にもっさり感があるということと、ケースの大きさに対しての画面表示領域です。

「Apple Watch Series 5」と「Apple Watch Series 3」のディスプレイ表示領域

画像を見ていただくと分かるとおり、「Apple Watch Series 3」の大きい方の42mmケースでも 「Apple Watch Series 5」の40mmケース以下の表示領域しかありません。

動作の機敏さとディスプレイのベゼルは普段の使用感に大きく関わってくるので、せっかく買うのであればちょっと無理してでも「Apple Watch Series 5」を買ったほうがいいかなと思います。

Apple Watch Series 4

「Apple Watch Series 4」は今回「Apple Watch Series 5」が発売されたことにより販売終了になってしまいました。

なので現在Series 4を使っている人がSeries 5に買い換える必要があるかという話になりますが、ほぼ変わってないレベルなので今回は見送りでいいと思います。私もSeries 4ですが今回は見送りです。

一応目玉になっている「常時表示Retinaディスプレイ」ですが、手首の上げ下げによる表示・非表示の動作がかなり優秀なので、普段使っていて「常時表示があればいいな」と思うことは全くないです。

「Apple Watch Series 5」の特徴「常時表示Retinaディスプレイ」

レビューを見ているとバッテリー持ちも常時表示を使うとSeries 4よりも減りが速いみたいですし、チップがS4からS5に変わったことによる動作の改善も体感レベルではないようです。

まとめ

選択する要素が多く一見複雑ですが、どれを買うか考える際に必要なものは一通りおさえれたかなと思います。

ケース素材が「アルミニウム」でディスプレイ素材が「サファイアクリスタル」のものが出てくれたら一番嬉しいんだけどなーとずっと思ってるので、ぜひSeries 6の際には用意してもらいたい(望み薄)。

Apple Watchって結局どう便利なのかが実際使ってみないとわかりにくいところではあるので、またそれも記事にしてみたいところです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました